麻雀の役牌|本当は奥深い役牌の使い方と狙いドコロ
- 役牌(ヤクハイ)初心者必修!
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役牌の刻子
- 1翻
- 鳴きOK
- 出現率:40%
- 三元牌(サンゲンパイ)、荘風牌(チャンフォンパイ)、門風牌(メンフォンパイ)の内、最低一種類を刻子または槓子で揃える。
役牌とは三元牌(白・發・中)もしくは条件を満たした風牌(東・南・西・北)の事で、 刻子(コーツ=3枚1組)や槓子(カンツ=4枚1組)にする事で1翻の役が成立します。一般的には役牌と呼ばれますが、翻牌(ファンパイ)と呼ばれることもあります。
役牌による役は成立条件が単純で鳴いても成立するので、使用頻度が非常に高いです。その反面、早くアガりたいという思いから役牌の1翻のみでアガりを目指してしまい、結果的に点数が伸びずに終わるという事も良くあります。役牌をどう活用するかをしっかりと見極められれば、それが麻雀で勝つための第一歩になるはずです!
1.役牌の条件 -役牌とは-
1-1.役牌を成立させるには
役牌とは三元牌(白・發・中)もしくは条件を満たした風牌(東・南・西・北)で刻子(コーツ=3枚1組)か槓子(カンツ=4枚1組)揃えることで成立します。なお、鳴いて明刻子や明槓にしても役は成立します。一般的には役牌と呼ばれますが、翻牌(ファンパイ)と呼ばれることもあります。
ちなみに、「役牌」とは三元牌や条件を満たした風牌の総称でもあり、それによって成立する役の名前でもあります。つまり、三元牌などの「役牌」を刻子で揃えると、「役牌」という役が成立するわけです。ちょっとややこしいですが、混乱しないようにしてくださいね!なお、ゲームなどでは「中」や「東」などと、役を構成している牌の名前を役名として表示する事も多いです。
役牌は英語でいうと、「Value Tiles」つまりは「価値のある」という事です。役牌による役の出現割合は40%とも言われ、役の中での2番目に出やすい役だとされています。では、役牌の条件を詳しく見ていきましょう。
その前に、刻子や槓子の意味が分からない方はこちらの記事をご覧ください。
三元牌(サンゲンパイ)で刻子か槓子
の3つの字牌の総称を三元牌と呼びます。三元牌で刻子(コーツ=3枚1組)か槓子(カンツ=4枚1組)を作ると役牌として成立し、それだけで1翻(ハン)付きます。ちなみに、三元牌は英語ではDragon Tilesと呼ばれます。どこか中国発祥のゲームであるという雰囲気を感じますね。
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何も書かれていない白い牌、これを白(ハク)と呼びます。正式名称は「白板(パイパン)」といいます。ハクという呼び名以外にも、「シロ」と呼ぶ場合もありますが、一般的には「ハク」と呼ばれる牌です。 |
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緑色で發と書かれている牌、これを發(ハツ)と呼びます。正式名称は「緑發(リューファ)」といいます。 |
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赤色で中と書かれている牌、これを中(チュン)と呼びます。正式名称は「紅中(ホンチュン/フォンチュン)」といいます。通称はあくまでもチュンで、決してナカとかチュウとは呼ぶことはないです。 |
3つの牌が何を象徴しているかは諸説ありますが、「白い肌」「緑の黒髪」「紅い唇」という美女の三大要素になぞらえられることが多いです。
条件を満たした風牌で刻子か槓子
の4つの牌を風牌(カゼハイ/フォンパイ)と呼びます。この風牌は日本語読みをせず、東・南・西・北(トン・ナン・シャー・ペー)と読み、麻雀の世界ではこれらの牌一つ一つを風として表現しています。そのため、この東南西北を風牌と呼びます。一般的にはカゼハイと呼ばれていますが、正式には風牌(フォンパイ)、もしくは四風牌(スーフォンハイ)といいます。
ただし、風牌が全て役牌として扱われるわけではありません。風牌が役牌になるには、ある条件が必要です。その条件は2通りあります。
条件1) 場風と同じ風牌
場風と同じ種類の風牌は役牌として扱われ、これを場風牌(バカゼハイ)と呼びます。
野球だと一試合が9回、サッカーだと前半後半とあるように、麻雀にも一試合の構成に決まりがあります。麻雀では一試合の事を半荘(ハンチャン)と言い、その半荘は東場(トンバ)と南場(ナンバ)に分けられます。簡単に言うと前半戦が東場で、後半戦が南場にあたります。
東場では「東」が、南場では「南」がそれぞれ場風となります。
ですので、東場ではが、南場ではがそれぞれ場風牌(バカゼハイ)となり、役牌として扱われます。
半荘を1試合とする一般的なルールでは西場や北場は存在しないので、やが場風牌となる事はありません。ただし、半荘で勝負に決着がつかない場合、西入(シャーニュウ)と言って、西場(シャーバ)を行う場合もあります。
東場や南場のルールについて詳しくは、下記の記事をご覧ください。
条件2) 自分の風と同じ風牌
場風とは別に、各プレーヤーの席に対しても風が存在します。親を東家(トンチャ)とし、反時計回りで南家(ナンチャ)・西家(シャーチャ)・北家(ペーチャ)と続き、各プレーヤーの家にあたる牌が自風牌(じかぜはい)または門風牌(メンフォンパイ)と呼ばれます。
東家(トンチャ)は、南家(ナンチャ)は、西家(シャーチャ)は、北家(ペーチャ)はがそれぞれの自風牌になり、役牌として扱われます。

1-2.ダブ東、ダブ南
上記で説明しました通り、東場ではが場風となります。同時に、は東家の自風牌にもなります。その場合、東家がの刻子を揃えると、場風での役牌と自風牌の役牌が複合して2翻となります。これを連風牌(レンフォンパイ)、通称ダブ東(トン)と言います。もちろん南場ではが南家に対してダブ南(ナン)となります。
ダブ東やダブ南は効率よく翻数を稼ぐチャンスですので、常に自分の風を意識して、逃さないようにしましょう。また、逆にダブ東などで高得点を持っていかれないように、対戦相手の役牌にも注意が必要です!
1‐3.オタ風
三元牌はどの種類も刻子を作れば、役牌が成立します。しかし場風でもなく自風でもない風牌を集めてもそれは役牌にはなりません。その役の付かない風牌はオタ風(かぜ)と呼びます。正式には客風牌(コーフォンパイ、きゃくふうはい)といいますが、オタ風と呼ぶのが一般的です。
例えば南場で自分が北家の場合、役がつく風牌はとのみです。北家にとってはとはオタ風となり、刻子を揃えても役牌にはなりません。
オタ風牌は役牌になりませんし、数牌のように順子にもならないので、不要牌として序盤に捨てられることが多いです。逆に考えると終盤では安牌になっている可能性が高いので、上手に活用してみましょう!
2.役牌はアガりへの「特急券」
役牌は刻子を一つ作るだけで役が成立することから「特急券」や「急行券」などと呼ばれています。アガるのに一番手っ取り早い手、それが役牌という事ですね。
だからと言って、役牌だけでアガっても大して点数は伸びません。子の1翻だと1,000点なので、役牌のみで3回アガっても3,000点…これでは一局で逆転されてしまう可能性もありますね。半荘で3回アガったのに、終わってみたら1回しかアガってないプレーヤーに負けていたなんて事になりかねません!
では、役牌という「特急券」はどんな時に使うのが効果的なのでしょうか?ここでは、早アガりを狙いたいケースを2つご紹介します。
2-1.親の連荘を狙う!
親の点数は子の1.5倍!親で連荘をして点数を積み上げていく事は、麻雀で勝つために非常に重要になります。親の時の配牌が冴えずに、高得点を狙うのが難しい時は、とにかくアガり優先で役牌を活用しましょう。
例えば親でこんな配牌の時…













高得点どころか、タンヤオやピンフを作るのも難しそうです。しかし有難い事にが二枚揃っているので、もう一枚のが出たらすかさずポンをしましょう。
がすぐに出てくれれば良いのですが、序盤で出てこない場合は少し考えなければいけません。他の役を視野に入れながら、を待つのが安全策かと思いますが、早アガりを目指すのであればは後から必ず来ると信じて他の牌から鳴いてしまっても良いかと思います。ギャンブルと言えばギャンブルですが、上記のような配牌の場合は他の役を作って上るよりは確率は高いと思います。序盤(6巡目まで)の間に、しっかりと判断していきたいところです。
2-2.ドラとの組み合わせで手堅く点数を稼ぐ!
ドラが複数ある場合などは、役牌との複合で簡単に3翻、4翻と稼ぐことが出来ます!役牌自体がドラの場合、役牌の刻子を揃えるだけで役牌+ドラ3枚で4翻になりますね。
ドラが3枚揃った場合など…













ドラが3枚!これは是非アガりたいところですね。でも、役牌は1枚ずつで揃っていません。役牌から捨てて手作りするのも良いですが、単騎の役牌が4枚もあるので(上記は東場の想定)、序盤はやから捨てていき、役牌が重なるのを待つのも手かと思います。
3.役牌でアガりを目指す時の注意点
役牌以外の可能性を忘れるな!
配牌時に役牌が揃っていると、もうその役牌でアガる事しか考えられなくなってしまいがちです。早アガりしたいケースの時はともかく、そうでない場合は落ち着いて他の役との複合をしっかりと考えましょう!
例えばこんな時…













の刻子で役が確定しているので、さっさと鳴いてアガろうとしてしまうかもしれません。でも、ちょっと待ってください、ここでをツモれば一盃口(イーペーコウ)という役が付きます!一盃口は鳴いたら成立しない役なので、こんな時に無暗に鳴くのは実に勿体ないです!門前(メンゼン)であれば、リーチ、一発、裏ドラなど、他にも役が付く可能性があるので、しっかりと考えて他の役の可能性を捨てないように注意しましょう!
- 一盃口(イーペイコウ)
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同じ順子を2組
- 1翻
- 門前のみ
- 出現率:4.5%
- 同種の牌で同じ順序の順子を2面子を作る。
3-2.鳴きすぎでの防御力低下に注意!
どんどん鳴いてアガれれば良いのですが、アガれないまま終盤を迎え他のプレーヤーがリーチなどをかけた場合、一気にピンチに陥ります!下手に守備力を定価させないように、十分注意しましょう。
こんな状態でリーチされたら、ちょっと怖いですね…













3-3.後付け禁止ルールかを確認せよ!
後付けとは、後から役が確定する事を言います。何の後かと言うと、副露(フーロ = ポン・チー・カン)またはアガりの宣言(ロンやツモ)の後です。後付けになるケースは、2パターンあります。
『役の後付け』
1) ロンやツモの際にアガり牌で役が確定する
2) 副露(フーロ)をした後に役が確定する
後付けOKなルールが一般的ですが、後付けを禁止するルールもあります。事前に確認してしないで、うっかり後付けをしてしまうとアガれなくなるので注意しましょう!
4. 役牌を使う役満
役牌はそれだけで役になる非常に有用な牌ですが、その役牌を沢山揃える事で成立する役満があります!
大三元や字一色、小四喜、大四喜などは役牌を使った役満の代表例です。
- 大三元 (ダイサンゲン)
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三元牌で三面子を作る
鳴きOK
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.03%
- 三元牌(白・發・中)の全てを刻子もしくは槓子で揃える。
- 字一色 (ツウイーソウ)
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字牌のみを揃える
鳴きOK
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.005%
- 字牌のみで全ての面子と雀頭を揃える。
- 小四喜 (ショウスーシー)
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雀頭と3面子を風牌で揃える
鳴きOK
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.015%
- 風牌(東・南・西・北)のいずれかを雀頭とし、残り3つを刻子で揃える。
- 大四喜 (ダイスーシー)
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全ての風牌を刻子で揃える
鳴いても良い
- 役満
- 鳴きOK
- 出現率:0.015%
- 風牌(東・南・西・北)の全てを刻子で揃える。
これらは役満なので、そう簡単にアガる事は出来ませんが、役牌が多く手に入った時などは、ちょっと意識してみると面白いです!特に大三元は役満の中でも比較的アガりやすい役なので、チャンスがあれば積極的に狙ってみましょう!
5.まとめ
役牌だけでアガっても、正直なところあまり面白くないし、単なる安い手です。高い得点もないです。
ただ、「特急券」と言われるぐらいなので、成立させるのは難しくないです。鳴いてすぐアガって、自分の親を続けさせることもできます。
もちろん、他の親を潰すこともできますし、相手リーチをかけていれば早くアガって妨害できます。ドラもあれば高得点を狙えるし、三暗刻や対々和と合わせてより高い得点を目指すのもありです。
とてもシンプルな役ですが、大きな可能性を持っているのが役牌です。
字牌だから、といって真っ先に切らないで、その字牌を使ってもしかしたら大きな一手になるかもしれない、そういう読みが出来るようになることが、初心者を脱してより麻雀が強くなる第一歩になるはずです。
皆さまからのコメントとカジノコンシェルジュからの返信!
誤字などの報告です。
>麻雀では一試合の事をを半荘(ハンチャン)と言い、
→一試合の事を【】半荘(ハンチャン)
>ダブ南は効率よく翻数を稼ぐちゃんすですので
→チャンス(カタカナ表記で)
>3回アガっても3,000点、、、これでは一局で
→三点リーダー(……)
>例えば親でこんな配牌の時、、、
→三点リーダー(……)
>ドラが3枚揃った場合など、、、
→三点リーダー(……)
>例えばこんな時、、、
→三点リーダー(……)
>下手に守備力を定価させないように
→低下
>ちょっと怖いですね、、、
→三点リーダー(……)
コンシェルジュのミライです。
当サイトのご利用誠にありがとうございます。
>脱字などの報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に当サイトも成長していけるように努力致します。
今後とも当サイトを宜しくお願い致します。
>ちなみに、もしも1巡目で全員同じ風牌を切った時に流局になる、四人立直(ヨニンリーチ)もしくは四家立直(スーチャリーチ)と呼ばれるルールがあります。
四風連打(スーフォンリェンター)ですね。
コンシェルジュのミライです。
当サイトのご利用誠にありがとうございます。
ご指摘ありがとうございます。
説明に不適切なものがございました。
大変失礼いたしました。
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ちなみに、もしも1巡目で全員同じ風牌を切った時に流局になる、四人立直(ヨニンリーチ)もしくは四家立直(スーチャリーチ)と呼ばれるルールがあります。
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ちなみに、1巡目で全員同じ風牌を捨てた場合に流局となる、四風連打(スーフーレンダ/スーフォンリェンター)と呼ばれるルールがあります。
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今後、極力誤りがないよう細心の注意でコンテンツの作成に邁進致し、
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