三暗刻を自在に扱うコツを学び、目指すは四暗刻!
- 三暗刻 (サンアンコウ)
-
暗刻を3面子
1面子は鳴きOK
- 2翻
- 鳴きOK
- 出現率:0.7%
- 3つの面子を暗刻で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。ロンで揃えた刻子は明刻となるので要注意。
三暗刻(サンアンコウ)は、その名の通り暗刻を3組揃える役です。難易度が高い割には2翻しかなく、なんともコスパの悪い役に感じますね。しかし、その先には役満の四暗刻が見えてくる、夢のある役でもあります。四暗刻を成就させるためにも、その通過点である三暗刻をアガる為のコツや注意点をしっかり覚えましょう!
1. 三暗刻とは
- 三暗刻 (サンアンコウ)
-
暗刻を3面子
1面子は鳴きOK
- 2翻
- 鳴きOK
- 出現率:0.7%
- 3つの面子を暗刻で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。ロンで揃えた刻子は明刻となるので要注意。
役の名前がそのまま成立条件を表しているので、とても簡単ですね。刻子系の役なので喰い下がりもありません!しかし、難易度が高い役の割には、2翻というのはちょっと寂しいです。
2. 三暗刻をアガるには?
暗刻を3組揃えるという事は、当然ながら9枚全てを自らツモらなければならないという事です。これはかなり難易度が高いですね。やはり、三暗刻を目指すには、序盤である程度牌が揃っているのが前提になると思います。
まずは、配牌で暗刻が一組は欲しいところです。その上で、序盤と言われる6巡目までに、対子(トイツ=同じ牌2枚)が2組揃えば、三暗刻をかなり意識しても良いと思います。て、そんな上手い具合に行く事はなかなかないですが(笑)
河やドラ表示牌をしっかり確認!
1種類につき4枚しかない牌を自力で3枚、しかもそれを3組集めるわけですから、どの牌が何枚出ているかはしっかり把握していないといけません!
河(ホー=捨て牌を置く場所)に2枚出ていたら、その時点で暗刻が揃う可能性が0になるわけです。注意すべきは河だけではありません、対戦相手の鳴いた牌や、ドラ表示牌にもしっかり目を配りましょう。
三暗刻の一本槍で行かない!
三暗刻の出現率は0.6%~0.8%程度と言われていて、なかなか難しい役です。三暗刻一本で行くとアガれない可能性が非常に高く、得策とは言えません。こがチンイツのように6翻ある役であれば、少ない可能性に賭けてみようと思えますが、三暗刻は2翻役です・・・。
アガり易さ、そして点数を伸ばす事も考えて、三暗刻と同時に他との複合もしっかりと視野に入れましょう。タンヤオやトイトイ、役牌などは複合し易く、また終盤でいよいよ三暗刻の成立が厳しいという時に、三暗刻をスパッと断念してこれらの役のみでアガる事も可能です。その他にもチートイツなどへの移行も考えられますね。
- 対々和(トイトイ) [ 2翻 鳴きOK ]
- トイトイは刻子系の登竜門!アガる為の三か条!
- 役牌(ヤクハイ)
- 麻雀の役牌|本当は奥深い役牌の使い方と狙いドコロ
- 断ヤオ九(タンヤオ) [ 1翻 鳴きOK ]
- タンヤオを活用して初心者脱出!上級者も使ってます。
- 七対子(チートイツ) [ 2翻 門前 ]
- 攻防一体!七対子(チートイツ)を活かす4つのポイント!
- 清一色(チンイツ) [ 6翻 喰下5翻 ]
- 清一色(チンイツ)攻略のカギは多面待ち!
3. これはだめ?三暗刻の不成立
ロンでのアガりに要注意!













上記のテンパイ、かが暗刻になれば三暗刻成立です!そんな時、他家(ターチャ=他のプレーヤー)がを捨てました!
すかさず「ロン!」
してはいけません!!
ロンで揃った刻子は明刻として扱われるので、この場合は三暗刻が成立しないのです!もしこのテンパイでロンをすると、三暗刻はおろか、タンヤオも役牌も無し、鳴いているのでリーチも無し、つまり役無しの誤ロン(反則です)になってしまうのです!上手くツモれれば良いのですが、まずこのようなテンパイを取らないように注意しましょう!この前の項目でも書きましたが、三暗刻以外の役でもアガれるように準備する事も重要です。
フリテンの罠に要注意!
暗刻で揃える三暗刻は、フリテンをしにくい役かと思います。しかし、フリテンに気付きにくい、注意すべき形があるのでご紹介します。













この形、テンパイしているのは一目瞭然ですね。暗刻が3つ揃っていて、あとは雀頭となるが来れば三暗刻が成立してアガりです。もちろん、自分の捨て牌には無く、でのフリテンの心配は無いという前提です。
一見何の問題も無いように思えるかもしれませんが、ここで注意しなければならないのが、以外でのアガりです。三暗刻にばかり気を取られていると、うっかり見逃してしまうのが、またはでのアガりです。














このように、を雀頭として、の順子で、4面子1雀頭のアガりの形が成立するのです。をツモった場合も同じですね。
なので、当然ともフリテンの対象になります。この二つの牌を捨てていたり、テンパイ後に相手の捨て牌に出たのを見逃したりした場合は、フリテンになってしまいますので要注意です!
4. 三暗刻の複合役
点数アップと、いざという時に役無しにならない為に、三暗刻は単独でなく役の複合をさせる事が重要です。特に役牌、タンヤオ、トイトイなどは鳴いても成立する役で、三暗刻との相性も良いので頭に入れておきましょう!
役牌との複合














役牌が暗刻になっていたらラッキーです!1翻役ではありますが、それだけで役が確定するのが強みです。三暗刻の目が潰れた時には臨機応変に面子を組み替えてアガり優先にする事が出来ます。
- 役牌(ヤクハイ)初心者必修!
-
役牌の刻子
- 1翻
- 鳴きOK
- 出現率:40%
- 三元牌(サンゲンパイ)、荘風牌(チャンフォンパイ)、門風牌(メンフォンパイ)の内、最低一種類を刻子または槓子で揃える。
タンヤオとの複合














3つ暗刻が中張牌(チュンチャンパイ=2~8の数牌)で出来ているようなら、残りの面子と雀頭も中張牌で揃えて、タンヤオを複合させたいですね。タンヤオも1翻役ですが、順子・刻子問わずに成立するので、とても柔軟性があります。
- 断么九(タンヤオチュー) 通称:タンヤオ初心者必修!
-
順子 or 刻子
雀頭
- 1翻
- 門前 or 鳴きOK*
- 出現率:21%
-
中張牌(チュンチャンパイ = 数牌の2~8)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子でも順子でも良い。
*門前のみか、鳴きOKかをゲーム前に選択します。
対々和(トイトイホー)との複合














やはりトイトイが、三暗刻との複合役の大本命ではないでしょうか。喰い下がり無しの2翻役で、刻子系のトイトイは三暗刻との相性抜群です。2回のポンで三暗刻が不成立となっても、トイトイのみで2翻確保できるのが嬉しいですね。
- 対々和 (トイトイホー) 通称:トイトイ初心者必修!
-
全ての面子を刻子に
鳴いても良い
- 2翻
- 鳴きOK
- 出現率:3.75%
- 4つの面子を全て刻子で揃える。※全て暗刻で揃えた場合は四暗刻(スーアンコウ)[役満]になります。
5. 四暗刻を目指せ!
三暗刻と言えば、やはり思い出されるのは役満の四暗刻でしょう!中盤までに三暗刻が確定するような事があれば、是非そのまま四暗刻に向かって欲しいです!四暗刻の現率は0.03%~0.05%と言われており、三暗刻の出現率0.6%~0.8%と比較してもかなり難しいのですが、それだけに四暗刻を狙えるチャンスと言うのはそうそうこないものです。勝敗だけを考えるなら手堅くアガる事が大事になると思いますが、無理をしてでも役満を狙ってみるのも麻雀の楽しみの一つだと思います!
- 四暗刻 (スーアンコウ)
-
暗刻のみで4面子を揃える
- 役満
- 門前のみ
- 出現率:0.04%
-
4つの面子を全て暗刻で揃える。シャボ待ちでロンをした場合、アガり牌で作られる面子は明刻として扱われるので、四暗刻は成立しません。
6. まとめ
麻雀初心者が特に注意したいのはフリテンと役無しになってしまう点ですね。必ず、三暗刻以外の役でアガれる目を残すように気をつけてください!臨機応変な対応が重要になります!
皆さまのご感想、コメントなどお寄せください