門前清自摸和(メンゼンツモ)知っておかないと始まらない!
門前清自摸和(メンゼンツモ)とは門前の状態で自摸(ツモ)ることによって、アガり形を完成させる役のことです。
メンゼンツモは麻雀の基本中の基本、知っておかないと麻雀が打てないと言っても過言ではない、そんな重要な役です!麻雀を始める前に必ず覚えておきましょう!
1.門前清自摸和(メンゼンツモ)とは
- 門前清自摸和(メンゼンチンツモ) 通称:メンゼンツモ初心者必修!
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雀頭
順子 or 刻子 or 槓子(※4枚)
- 1翻
- 門前のみ
- 出現率:18%
- 門前(鳴いていない)の状態で、ツモによって手牌がアガりの形に揃った場合に付く役。
メンゼンツモとは、メンゼン状態(門前清)で、ツモアガり(自摸和)するとメンゼンツモという役が成立します。
当然ですが、鳴いたらメンゼンツモは成立しませんので、注意です。
2.初心者は混乱しやすい、メンゼンツモの注意点
1. 「メン・タン・ピン・ツモ」の「メン」は門前清自摸和(メンゼンツモ)にあらず
役を数えるときに、よく「メン・タン・ピン・ツモ」と言っているのを聞いたことはありませんか?この、最初の「メン」は門前状態で立直(リーチ)をかけたことを指し、立直(リーチ)という役を指しています。
役の申告をする際メンゼンツモのことは、「ツモ」と言います。
2. 暗カンは門前状態が崩れないからメンゼンツモは成立する!
例えば、下記の手牌でを暗カンしています。4面子1雀頭が揃いまたはでテンパイしていますが、リーチをかけていなければ役がないのでロンアガりできません。














次巡、をツモりました!暗カンは門前扱いになりますので、「メンゼンツモ」の1翻でアガれます。
3.門前状態でのリンシャンカイホウとメンゼンツモは複合する!
嶺上開花(リンシャンカイホウ)とは、槓(カン)が成立した際に、牌の補充の為に嶺上牌(リンシャンハイ)からツモした牌でアガった場合につく役です。
- 嶺上開花(リンシャンカイホウ)
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雀頭
順子 or 刻子 or 槓子(※4枚)
- 1翻
- カンをした時のみ
- 出現率:0.25%
- カンしたときに補填するリンシャン牌でアガると成立。
リンシャンカイホウもメンゼンツモも、アガり牌をツモることで付く役なので、複合するかしないか迷う方がいらっしゃるかもしれません。結論から言うと複合します。
例えば、下記の手牌でまたは待ちの役なしテンパイをしているとします。













そこへ、をツモったので暗カンしたところ、嶺上牌からをツモりました!














先ほど、暗カンは門前が崩れないと説明しましたね。なので、役は「メンゼンツモ、リンシャンカイホウ」で2翻となります!
4. 海底撈月(ハイテイ)とメンゼンツモは複合する!
海底撈月(ハイテイラオユエ)、別名ハイテイツモは山に残った一番最後の牌をツモってアガれば1翻が付く役です。
- 海底撈月(ハイテイラオユエ) 通称:ハイテイツモ
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雀頭
順子 or 刻子 or 槓子(※4枚)
- 1翻
- 鳴きOK
- 出現率:0.5%
- 牌山(ハイヤマ)の最後の牌を海底といい、その牌をツモしてアガると成立。海底摸月(ハイテイモーユエ)とも呼ぶこともあります。
ハイテイ「ツモ」なので、メンゼン「ツモ」と複合するか迷うかもしれませんが、結論としては複合するので、覚えておきましょう。













上記のように役なしテンパイの状態で、ハイテイ牌にまたはをツモると「ツモハイテイ」で2翻となります。
3.メンゼンツモと相性の良い役を知って打点アップを狙おう!
メンゼンツモが基本的な役だと言われるのは、その出現率が高くアガり安いという理由以外に、他の役と組み合わせやすいと言う理由があります。
メンゼンツモのみだと1翻の安い手ですが、他の役との組み合わせで得点を狙いましょう。
では、メンゼンツモと相性の良い役とは何だと思いますか?ズバリ、リーチやチートイツなど、門前でしかアガれない役です!ここでは、複合しやすい役の組み合わせを紹介します!
- メンタンピンツモ(リーチ+タンヤオ+ピンフ+メンゼンツモ)
- リーヅモチートイ(リーチ+メンゼンツモ+チートイツ)
メンタンピンツモ
メンというのはリーチ、タンというのはタンヤオ、ピンというのは平和(ピンフ)を指します。麻雀の3大基本役と言っても過言ではないのが、リーチとタンヤオとピンフです。
この3つとメンゼンツモを組み合わせて、メンタンピンツモです。では、その実例を見てみましょう。















リーチ(1翻)+タンヤオ(1翻)+ピンフ(1翻)+ツモ(1翻)=4翻
といった得点を得ることが出来るわけです。手牌の中にドラがある、もしくは運よく裏ドラが乗れば満貫(5翻)も夢ではありません。
リーヅモチートイ
七対子(チートイツ)は門前役で、しかも裏ドラが乗る確率が他の役に比べて高いと言われており、リーチと相性がとても良いです。














リーチ(1翻)+ツモ(1翻)+チートイツ(2翻)=4翻
七対子(チートイツ)をリーチしてツモると最低親は3200オールから、子なら1600/3200からとなります。
リーチして裏が乗ればリーヅモチートイドラドラで跳満(6翻)、元々ドラが手牌の中にあり、さらに裏ドラが乗れば倍満(8翻)になる、とても破壊力のある組み合わせです。
4.まとめ
メンゼンツモはリーチと同じように、覚えておかないと麻雀が打てない、とも言える、ルールの一部のような、アガるための基本中の基本になる役です。
たかが1翻ですが、「麻雀はツモ」と言われるくらい奥が深い役。狙うのは難しいですが捨て牌だけでなく、ドラ表示牌、自分の手牌、相手の手牌にある可能性、全ての状況を加味し、牌山にある可能性を計算して、鳴かないでツモでアガれる可能性を狙うのが一つのポイントになります。
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