索子の1索に描かれている鳥の絵の由来は・・・?!
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索子の1とは
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中国で古くから伝えられたカードゲーム「馬弔(マーチャオ)」
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一索は孔雀?元々は銭籠を背負った雀(すずめ)
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一索には様々なモチーフがある
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牌のデザインの由来
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まとめ
索子の1とは
麻雀では字牌(ジハイ/ツーパイ)・数牌(シューパイ)の合計136枚の牌を使用します。
数牌は「萬子(マンズ)・索子(ソーズ)・筒子(ピンズ)」の3種類が存在し、そのうち、竹(?)のような図柄でかかれている牌を「索子」と呼びます。
索子
しかし、なぜか1索だけが鳥の絵が描かれています。一体なぜでしょうか?
様々な諸説の中の一部を歴史をさかのぼり見てみましょう。また、竹(?)のような図柄の正体も後ほどご紹介します。
中国で古くから伝えられたカードゲーム「馬弔(マーチャオ)」
中国で明代(1368~1644年)からあったカードゲーム「馬弔(マーチャオ/マーディアオ)」が麻雀の前身とされています。
この馬弔の数牌の図柄で穴あき銭の真ん中に紐を通して束ねた図柄があり、これが後に索子となりました。
最初は1索も鳥の姿ではなく、他の数牌と同様穴あき銭一束の図柄でした。
そして時代とともに図柄は変化していき、中支(上海近辺)では鳥が好まれた為か索子1本1本に鳥の頭を付け、下部には尾羽根を付けたようなデザインとなりました。
反対に北支(北京方面)では魚が好まれ、鳥ではなく魚の図柄に変化していったと言います。
そしてその後「馬弔」と「骨牌」というゲームが合体し、「麻雀」が誕生しました。
この骨牌式麻雀は中支地方で誕生した為か、索子のデザインは当時中支地方で採用されていた鳥のデザインが主流となり現在に至る事となります。
一索は孔雀?元々は銭籠を背負った雀(すずめ)
主流となった鳥の図柄は最初は単純に雀のデザインでした。鳥の図柄も元は銭束という事から、雀が銭籠背負った図柄も登場しました。次第に華やかにするように銭籠を松や梅などの植物で飾り立て、そして籠には銭が一杯という事を表現する為に、側に銭がバラバラとこぼれ落ちている図柄も生まれました。その姿はまるで孔雀、飾られた銭籠やこぼれ落ちる銭が孔雀の羽に見るようになりました。
その為1索は孔雀なのではないか言われるようになったのです。
一索には様々なモチーフがある
1索は孔雀が描かれているのが一般的ですが、尾長鶏やひよこ、あるいは鳳凰が描かれている場合もあります。様々な諸説があり、由来は定かではないですが、パンダや蘭の花など、鳥以外のモチーフもあるようです。
牌のデザインの由来
麻雀牌は萬子(マンズ)・索子(ソーズ)・筒子(ピンズ)・東南西北(トンナンシャーペー)・白發中(ハクハツチュン)の種類にわけられています。
それぞれの牌の由来をご紹介します。
数牌
いずれもお金にまつわる絵柄となっています。
萬子【金銭単位】
索子【銭を束ねる縄】
筒子【貨幣の形状】
字牌
風牌【方角】
白【的】/ 發【発射】 / 中【命中】
三元牌は弓を射る動作から名前やデザインの由来あるようです。また、三元牌の色については、の白色は白粉(おしろい)、の緑色はは美しい緑がかった黒髪、の赤色は口紅を表すとも言われています。
まとめ
麻雀牌のデザインには、索子だけではなく、萬子・筒子・字牌にも様々な由来がありました。
歴史のあるゲームなだけに様々な諸説があるようですが、何気なく見ていた牌の図柄にも由来があると思うとまた違った楽しみ方が出来そうですね。
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